採用面接時に人事や現場の社員から聞く残業時間のケースがある!
就職・転職活動を実施しており、現在面接まで進んでいる方の多くは次の疑問を感じたことがあるかと思います。
- 求人票や面接のときに言われる残業時間は本当なの?
- 面接のときに人事か現場の社員どちらに聞いたら正しい回答がくるの?
前提事項としまして、私がIT(特にSE)業界に所属しておりますので、IT業界内の話に限定させていただきます。
さっそく結論になりますが、私が経験した中では基本的には嘘をつく企業はありませんでした。ただし、業種によっては嘘になってしまうケースがございます。
その理由については後述にて詳しく解説します。
今回は以下の流れでご紹介します。
- 残業時間が嘘になる(実際に働いてみないとわからない)企業の特徴
- 残業時間がある程度正しい企業の特徴
- 私が面接で言われた残業時間の真偽
- さいごに:残業時間と合わせて気にすべき勤務時間について
- 面接時に言われる残業時間の真偽がわかる
- 今後の転職活動で残業時間に関して意識すべき観点がわかる
先に私の経歴についてお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人7年目
- 過去に2度の転職を経験
- 1度目はスキル、2度目は年収アップを実現
- 現在は外資系コンサル企業のITコンサルタント
残業時間が嘘になる(実際に働いてみないとわからない)企業の特徴
結論でお伝えした通り、基本的には残業時間を嘘つく企業はほとんどありませんでした。
しかし、いくつかの理由により面接時に言われていた残業時間が嘘になってしまうケースがございます。
そのため、入社前に正確な残業時間を知りたいという方は以下の企業を避けていただければと思います。
残業時間が嘘になる企業の特徴その①:常駐の割合が多い企業
一つ目の企業の特徴は、自社での作業ではなく別の企業に常駐する形で仕事を行っているSESや派遣のような会社になります。
理由はその常駐先の企業によって残業時間が全く異なるため、企業としても正確な残業時間を算出することが非常に難しく、したがって面接時に言われていた残業時間と大きく乖離してしまう恐れがございます。
このような場合、可能であれば配属予定の企業ですでに勤務している担当者から実際の残業時間を聞くことが効果的です。
残業時間が嘘になる企業の特徴その②:扱っている業務が幅広い企業
二つ目の企業の特徴は、会社全体で扱っている業務の幅が広い場合、残業時間が嘘になってしまうケースがございます。
理由は扱っている業務が幅広いため、開発・総務・事務・会計・人事など部署ごとに残業時間が異なるにも関わらず、すべての平均をとり残業時間を算出してしまうことがございます。
このデメリットとしては、この記事をお読みの方はIT系を志望されていると思いますが、他の部署に比べて一般的には
残業時間が多いといわれております。一方で事務や総務は年度末が忙しく、それ以外は定時で終わることが大半といった企業も多いため、開発系に比べて残業時間は少なくなります。
全部署の平均をとり、それを面接時に伝えることで応募者は「意外と残業時間少ない!」と勘違いしてしまい、後々後悔してしまうことがよくあります。
このような会社全体の残業時間は求人票に書かれていることが多いため、面接時はなるべく人事または現場の責任者へ配属先のチームの残業時間を聞くようにすることで、より正確な残業時間を入社前に知ることができます。
残業時間がある程度正しい企業の特徴
続いては面接時に伝えられる残業時間がある程度正しい企業の特徴を紹介します。
残業時間がある程度正しい企業の特徴その①:自社開発をメインに行っている企業
一つ目の企業の特徴は、自社開発をメインに行っている企業になります。
理由は単純で、自社サービスのリリース日は社内の人間が決めますので、比較的現実的なスケジュールになることが一般的です。
逆に常駐型はお客さんのスケジュールに合わせる必要があるため、どうしても無理な残業をせざるを得ない場合は発生します。
また、自社サービスが軌道にのることでそのサービスの追加改修が主な作業になりますので、今までの知識やノウハウをそのまま活用することができ、短時間で質のいいサービスを創り上げることが可能となります。
そして、うまくいけばまたさらに追加改修といったポジティブなループに入るため、無理なく働けてスキルアップも期待できる私のとっておすすめの企業の特徴です。
残業時間がある程度正しい企業の特徴その②:扱っている業務範囲が狭い企業
二つ目の企業の特徴は、扱っている業務範囲が狭い企業になり、こちらは人が少ない傾向があり、かつ社員は同じような仕事をやっているということで、かなり正確な残業時間を面接時に説明することができます。
つまり、このような企業は1つのことに集中してスキルを習得しスペシャリストになることで市場価値を上げ、さらに予想外のことが起きにくいため、比較的穏やかに働きたい人におすすめの企業の特徴です。
私が面接で言われた残業時間の真偽
ここで現在外資系コンサル企業で働いている私が実際に面接で言われた残業時間について紹介します。
①新卒時に入社した自社開発メインの某金融系Sierの場合
新卒のときなので、中途採用とは若干選考が異なりますが、残業時間に関していいますと、平均で20時間前後と聞いておりました。
実際に入社してからの残業時間は大体40時間ほどでした。
倍になっていると感じますが、私が配属された部署が特別残業時間が多く、他の同期とかはだいたい20時間程度でしたので、あながち面接で伝えられた残業時間に差異はありませんでした。
②転職後に入社した2社目のWeb系Sierの場合
社会人2年目で転職したこちらの企業は面接時に残業は10時間以内(ほとんどない)と聞いておりました。
実際に入社したところ、面接の際に伝えられた通り、ほぼほぼ残業なしの定時に上がることができました。これは面接の際に入社後に上司となる方から直接残業時間を聞くことができたため、入社後も残業時間に関しては想定通りに働くことができました。
入社半年後、組織の人員と案件数が増えたこともあり、徐々に残業時間が増えていき月平均40時間ほど残業していた感じになりました。
残業しながら転職活動する方法を記事にしておりますので、ご興味がございましたらご覧ください。
③転職後に入社した3社目の外資系ITコンサル系企業の場合
そして社会人4年目から現在も勤めている企業へ転職しました。
面接の際に残業時間に関して、全社的に平均で10時間ほどと聞いておりました。(外資なのにかなり少ないなと思いました。)
実際に入社後、かなり残業時間を減らす施策がとられており、日本でも平均10時間以内に抑える工夫がとられておりました。
入社半年ほどはほぼ残業なしで働くことができ、しかも外資系ということもあり2社目に比べて相当給料がよかったので、その時は楽しく仕事をしておりました。
ただ、案件が忙しくなってくると土日出勤や終電までの残業など、やはりこの業界は波が多いなと感じました。私個人の話になりますが、約2年在籍していく中で平均の残業時間は20~30時間程度、ただし多い時は60時間まで跳ね上がるといった感じです。
外資系コンサル企業に興味を持たれた方はこちらの転職方法を参考にしてみてください!
私個人の残業時間についてまとめますと、
「やっぱりこの業界は波があるが、平均値をとると約30時間程度になる」
が結論になります。
この記事を読んでいただいている方はおそらくIT業界に興味のある方だと思いますので、
もしこれから本気で転職を考えてみたい!と考えておられましたら、ぜひ次の記事を参考に行動してみてください。(私自身、2度転職しており紹介している転職エージェントを利用することで転職活動を成功させる確率が高いと思います。)
【さいごに】残業時間と合わせて気にすべき勤務時間について
最後にまとめになります。
今回は採用面接で伝えられる残業時間は嘘かホントかについて私の経験を交えて解説いたしました。
結論としまして、意図的に嘘をついて残業時間を伝えるケースはほとんどございません。
ただし、常駐や扱っている業務の幅が広い企業は伝えられた残業時間と異なるケースが多々ございますので、これから転職活動をされる方はぜひこの視点を忘れずに転職活動を進めてください。
一方で自社開発がメインであったり、扱っている業務の幅が狭い企業であれば、比較的伝えられた残業時間通りに働くことができますので、何かしらの都合で「どうしても残業は少なめにしてほしい」などございましたら、そのような特徴を持っている企業に応募してみてください!
最後に、転職活動では求人票を隅々までチェックすることを肝に銘じてください。
特に勤務時間は残業時間や給料に大きく影響しますので、必ずご確認ください。
例えば、勤務時間が9:00 – 17:30、9:00 – 18:00のような企業もございます。
つまり前者の企業で月に10時間残業するのと後者の企業で毎日定時に上がるのでは勤務時間が等しくなります。
そのため、残業時間が少ないけど勤務時間が長いという企業には十分注意しましょう。(よほどのことがない限り、選考を辞退すべき企業です。)
残業はメリット・デメリットどちらもございますが、ご自身のライフスタイルに合った働き方が一番大切ですので、
無理せずこれからも気楽に人生を楽しんでいきましょう!