休職したら年収は下がる？転職市場での評価は…
「休職歴があると年収は下がるって本当ですか？」
ITエンジニアの方から、よくこんな質問を受けます。
まあ、分かります。私も休職したときは「これ、終わったな」と思いました。
メンタルをやられて、3ヶ月ほどお休みをいただいたのですが、
復職したものの、どうにも調子が戻らず、そのまま転職へ。
当時は不安しかなかったです。
「この業界、実力主義って言っても、休職歴はマイナス評価なんじゃ…」とか、
「年収がガッツリ下がったら、ローン返済どうするよ…」とか。
でも、結果から言うと、私の年収は下がりませんでした。
いや、むしろ少し上がったくらいです。
「え、マジで？」
って思いましたよね。
いや、私もびっくりしましたから。
というのも、IT業界の転職市場は、休職歴よりもスキルや実績重視なんです。
ちゃんと武器を持っていれば、過去の休職もそこまで問題にならないんですよね。
もちろん、何も考えずに転職活動していたら、今ごろ絶賛年収ダウン祭りだったと思います。
でも、休職明けだからこそ冷静に戦略を立てて、
自分の強みを棚卸しして、面接でうまくアピールできたのが勝因だったのかなと。
まあ、こんなことを偉そうに言っていますが、
当時の私は完全に自信喪失してまして、転職エージェントさんにおんぶにだっこでした。
休職歴があって転職活動を考えている方には、
【参考】休職経験者におすすめの転職エージェントまとめ
このあたりをぜひ活用してほしいです。
ということで、この記事では
「休職歴があっても、年収は下がらないのか？」
「転職市場では、休職ってどう評価されるのか？」
そんな疑問をスッキリ解消しながら、
不安を笑い飛ばせるくらいの勇気をお届けできればと思います。
休職があると年収は下がる？転職市場での評価を解説
休職歴＝年収ダウンは思い込み
「休職したら、もう年収アップは無理なんじゃ…」
そんな声をよく聞きます。
確かに、そう思ってしまう気持ち、痛いほど分かります。
ですが、結論から言うと、休職歴があっても必ずしも年収が下がるわけではありません。
むしろ、スキルや経験を正しく伝えれば、年収維持やアップも十分可能なんです。
というのも、IT業界は今や慢性的な人手不足。
特に中堅エンジニアクラスは、各社が喉から手が出るほど欲しがっています。
面接で一番見られるのは、
「どんな技術を扱えるのか」とか、
「どんな案件をリードしてきたのか」とか、
ぶっちゃけ、そこです。
休職歴はオマケ程度にしか見られないケースも多いです。
年収に響くかは“伝え方”次第
ただし、休職歴があること自体は事実なので、
そこをどう伝えるかが大事です。
例えば、
「少し体調を崩して休職しましたが、その間に技術書を読んで知識を深めました」
とか、
「復職後は安定して業務に取り組み、リーダー業務も担当しました」
みたいに、ネガティブな事実をどうポジティブに変換するかがポイント。
面接官もロボットではなく人間です。
「お、それなら問題なさそうだな」と納得してもらえれば、評価に大きく影響しないことも多々あります。
それでも不安な人へ
それでもやっぱり休職歴が気になる、年収が下がらないか心配…
そんなときは、転職エージェントをフル活用するのが最強策です。
彼らは、職務経歴書の書き方から面接対策まで、
休職歴をうまくカバーする方法を一緒に考えてくれます。
ちなみに、私が参考にしたのはこちら。
【参考】休職経験者におすすめの転職エージェントまとめ
「休職＝即年収ダウン」と決めつけるのは、もったいないですよ。
正しく戦略を立てて、自分の市場価値を伝えれば、
まだまだチャンスはあります。
理由（Reason）
IT業界はスキル至上主義
なぜ休職歴があっても年収が下がらないのか。
その最大の理由は、IT業界がスキル至上主義だからです。
この業界では、
「何ができるのか？」
「どんな技術スタックで成果を出してきたのか？」
が何よりも評価されます。
たとえば、
「AWS（※Amazonが提供するクラウドサービス）環境での構築経験があります」
「JavaやPythonでのバックエンド開発をリードしていました」
「アジャイル開発でチーム運営を担当していました」
こうした具体的な実績があれば、休職歴の有無よりはるかに重要視されるのが現実です。
正直、面接官も
「ちゃんと動ける人かどうか」が一番気になるポイントだったりします。
休職＝リスクよりも、健康管理できる人が求められる
さらに言えば、
最近は無理して働き続けて燃え尽きる人のリスクが問題視されています。
プロジェクトの途中で突然倒れてしまうほうが、
企業としてはよっぽど困るんですよね。
だからこそ、
「体調を崩して休職したけど、しっかり回復して復帰した」
「無理をしない働き方を意識している」
こんな人のほうが、長期的に安心して任せられる存在として評価されることも多いのです。
企業も“休職歴アレルギー”は減っている
昔は「休職＝根性なし」みたいな風潮もあったかもしれません。
でも、最近はメンタルヘルスへの理解が急激に広がっています。
特にIT業界はストレスフルな環境が多く、
むしろ「1回も休職してないの、逆にすごくない？」くらいの空気すらあります（笑）。
それくらい、休職歴があってもキャリアに響きにくい時代なんです。
ただし、前提として一定のスキルや実績があることは大切です。
だからこそ、休職から復帰するタイミングで、
自分の技術や経験を棚卸しして磨いておくことが重要なんですよね。
具体例（Example）
私の実体験：休職後でも年収キープに成功
ここからは、実際の体験談をお話しします。
私が休職したのは、ちょうど30歳を迎えた頃。
案件が炎上し、毎日終電＆休日出勤の生活を続けた結果、メンタルがポキッと折れました。
3ヶ月間の休職を経て、復職はしたものの「これ、もう無理だな」と限界を感じ、転職を決意。
正直、転職活動を始めた当初は
「休職歴があると、面接で何か言われるんじゃないか」
とビクビクしていました。
でも、実際の面接では、
「しっかり回復されたなら問題ないですよ」とサラッと流されることがほとんど。
それよりも、
「AWS環境でのインフラ設計経験」とか
「Javaでの業務系システムの開発実績」とか
そういったスキル面を深掘りされる流れでした。
結果として、年収はダウンするどころか、微増での転職成功。
肩透かしを食らうくらい、休職歴は大した問題にならなかったんです。
知人のケース：半年の休職でも年収50万円アップ
もう一人、私の知人の話も紹介します。
彼は半年間、適応障害で休職していました。
転職活動を始めたときは「完全に年収下がるな…」と覚悟していたそうです。
でも、エージェントのアドバイスを受けながら、
・職務経歴書を徹底的にブラッシュアップ
・スキル棚卸しをして強みを明確に
・休職理由をポジティブに伝える準備
これらをきっちり準備して臨んだ結果、
最終的には年収50万円アップのオファーを獲得。
いやもう、本人が一番驚いていましたね（笑）。
休職歴があるなら、エージェントを活用すべし
この2つのケースに共通しているのは、
「自分ひとりで無理せず、プロの力を借りたこと」です。
やっぱり、休職歴があると、どうしても不安になります。
「この経歴で大丈夫かな？」
「職務経歴書、どう書けばいい？」
そんなときは、転職エージェントが最強の味方です。
特に、休職歴に理解があり、親身になってサポートしてくれるエージェントがいると心強いですよ。
無理せず、上手に頼って、確実に次のステップを踏んでいきましょう。
まとめ
休職歴があっても、年収ダウンは避けられる
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
結論をもう一度お伝えします。
休職歴があっても、必ずしも年収が下がるわけではありません。
むしろ、IT業界はスキル重視の世界です。
ちゃんと武器（＝技術や実績）を磨いておけば、休職歴はそこまで問題視されません。
大事なのは、
「休職歴があるから…」とネガティブになるのではなく、
「じゃあ今、何ができるか？」を考えて行動することです。
キャリアは“これから”で決まる
休職した過去は変えられません。
でも、これからのキャリアは、いくらでも変えられます。
「最近はクラウド技術が強みです」とか
「リーダー経験を積んでチーム運営が得意です」とか
強みを磨きながら、未来の自分に期待して動きましょう。
私自身、休職して「もう終わりかも…」と落ち込んだ時期がありましたが、
今ではあの経験があったからこそ、無理せず働ける環境を選べるようになりました。
今振り返れば、あの休職期間も決して無駄ではなかったと感じています。
不安なら、無理せずプロに相談
「それでもやっぱり不安…」
そんなときは、転職エージェントに相談するのが一番の近道です。
一人で悩むより、第三者のプロ目線でアドバイスをもらうことで、
自分では気づけなかった強みや武器を発見できることもあります。
迷ったら、ぜひ活用してみてください。
最後に
過去は変えられませんが、未来は自分次第です。
休職歴に引け目を感じる必要はまったくありません。
しっかり休んで、また自分らしく働き始める。
その一歩を踏み出せるあなたは、もう十分立派だと思います。
今日がその一歩目になることを、心から願っています。
