この記事でお伝えしたいこと
『スキルアップ』を目的とする転職活動はOK
『スキルアップ』を転職理由として面接官に伝えることはNG
- いまの仕事に『スキルアップ』の見込みがなく、早く転職したいと考えている
- 「スキルアップを求めて転職活動しています」って面接官に言っても大丈夫?
社会人の方の中には『スキルアップ』の見込みがないために転職活動される方もたくさんいると思います。
しかし、転職理由として「スキルアップしたい」と言っていいものか悩みますよね。理由は、「御社に入ったらこんなことで貢献したい」、「私の能力を活かしてこんな仕事したい」などの会社目線での理由に比べると「スキルアップできる企業に転職したい」は自分目線な理由のように聞こえてしまいます。
自分目線の転職理由はあまり面接官から評価されません。
そのため、この記事では転職理由を『スキルアップ』にすることのデメリットと『スキルアップ』を転職の目的とする場合の適切な転職理由についてご紹介します。
まず、私の結論としまして、
- 『スキルアップ』を目的とする転職活動はOK
- 『スキルアップ』を転職理由として面接官に伝えるはNG
になります。
以降の章で詳しく解説したします。
今回の記事は次のようなお悩みをお持ちの方に向けて発信しております。
- いまの仕事に全く『スキルアップ』の見込みが感じられない
- これから転職活動を始める予定だ
- 既に転職活動を始めているが、あまり成果が出ていない
- 転職理由が『スキルアップ』を目的としている
先に私の転職歴についてお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人5年目
- 過去に2度の転職を経験
- 1度目はスキル、2度目は年収アップを実現
- 今までに利用した転職エージェントは計10社
- 現在は外資系コンサル企業の現役SE
- 『スキルアップ』を転職理由として面接官に伝えることがNGな理由
- 面接官への最適な伝え方
本記事を読み行動することで得られるメリット
- 面接の通過率が高くなる
- 将来のビジョンが明確になり、転職先でやるべき仕事が見えてくる
行動しないことによるデメリット
- 面接の通過率が低くなってしまう
転職エージェント選びにお悩みの方はこちらの記事を参考にしてみてください!
『スキルアップ』を転職理由として面接官に伝えることがNGな理由
『スキルアップ』を転職理由とした際に面接官は次のようなことを考えます。
- 会社に貢献することよりも自分のために働く人なんだ
- 本人にとって『スキルアップ』できない仕事であると感じられてしまったらまた転職されそう
『スキルアップ』を目的とした転職理由は転職理由ランキングで常に上位に位置しておりますが、そのまま伝えてしまうと面接官の評価が下がってしまいますので、注意が必要です。
次の章では、『スキルアップ』を転職理由とする際の適切な伝え方についてご紹介します。
※新卒の就活でも『スキルアップ』したいことをそのまま伝えることはNGです。
面接官への最適な伝え方
それでは『スキルアップ』を目的とした転職活動ではどのように伝えるべきか解説します。
伝えるべき内容は次の手順で明確にすることができます。
- 『スキルアップ』した先にどのような未来を予想している?(どんな人物になりたいか?)を紙に書き出す
- 書き出した内容を見ながら、どのスキルが足りていないか?どんな仕事に携わればスキルを習得できるか?について具体的なキャリアビジョンをイメージする
- 将来のキャリアビジョンと転職後に携わりたい仕事から転職理由を組み立てる
この作業のポイントは自分の本音を包み隠さないことです。そして、興味のある企業を意識して書くのではなく、あくまでも自分のやりたいことを書きましょう。
エンジニアの私が転職理由を組み立てる場合、次のようになります。
『スキルアップ』した先にどのような未来を予想している?(どんな人物になりたいか?)を紙に書き出す
ITの力で世の中を良くするビジネスを創り上げたい!
書き出した内容を見ながら、どのスキルが足りていないか?どんな仕事に携わればスキルを習得できるか?について具体的なキャリアビジョンをイメージする
セールス、マーケティング、IT分野(主にスマートシティ、AI、IoT)
※セールスとマーケティングはこのブログでスキルを習得中
将来のキャリアビジョンと転職後に携わりたい仕事から転職理由を組み立てる
「将来的にITの分野で人々の生活に密接に関係するような仕組みを作りたいと考えており、そのためにwebエンジニアとしての経験を積んできました。そして、過去の経験を活かして上流工程の業務を行い、将来的にさらに上流の戦略・コンサルフェーズで人々の暮らしをより良くするシステムを創りたいと考えたため、転職を考えるようになりました。」
ポイントは、どの観点で転職先の企業に貢献できるか明確にすることです。そのため、「過去→現在→未来」を実際の業務と感情を絡めて面接官に訴えかけると伝わりやすくなります。
そして、このように話せると『スキルアップしたい』と言ったネガティブな理由から、『御社にはこのように貢献したい。その上で将来的にこんなビジョンを叶えたい』といったポジティブな転職理由に変えることができますので、よかったらご参考にしてみてください。
さいごに
この記事では転職理由を『スキルアップ』とすることのデメリットと面接官への最適な伝え方についてご紹介しました。
結論は次のとおりです。
- 『スキルアップ』を目的とする転職活動はOK
- 『スキルアップ』を転職理由として面接官に伝えるはNG
また最適な伝え方の手順は次のとおりです。
- 『スキルアップ』した先にどのような未来を予想している?(どんな人物になりたいか?)を紙に書き出す
- 書き出した内容を見ながら、どのスキルが足りていないか?どんな仕事に携わればスキルを習得できるか?について具体的なキャリアビジョンをイメージする
- 将来のキャリアビジョンと転職後に携わりたい仕事から転職理由を組み立てる
『スキルアップ』は転職活動におけるとても重要なモチベーションだと思います。しかし、『スキルアップ』を全面に伝えてしまうと面接官から「会社に貢献することよりも自分のために働く人なんだ」、「本人にとって『スキルアップ』できない仕事であると感じられてしまったらまた転職されそう」などあまりいい評価が得られないのが現状です。
そのため、もし『スキルアップ』を転職理由としてこれから転職活動を始められる方は、ぜひ「過去→現在→未来」を実際にやったことと感情を絡めた転職理由を考えてみてください。
また、どうしても転職理由が思いつかないようでしたら転職エージェントにご登録いただき、キャリアアドバイザーに相談に乗ってもらうこともおすすめです。ポイントは1人のキャリアドバイザーに意見を聞くのではなく、必ず複数のキャリアアドバイザーに意見を求めるようにしてください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。この記事が転職活動で苦労している方にとって少しでも参考になれば嬉しい限りです。
今後も転職に関する情報を積極的に発信して参りますので、興味のありそうなタイトルがありましたらぜひご覧になってください!
それでは!