- SE業界はスキルがあれば何歳でも可能
- 現職の外資系コンサル企業では40代後半で入ってきた方もいる
- 前職では、50代前半で上司が転職した
今回は、システムエンジニアの転職可能な年齢について私の実体験・考えを交えてご紹介します。
特にシステムエンジニア界隈では「35歳定年説」がまことしやかに言い伝えられておりますが、全くの見当違いというのが私の答えになります。
実際に私の身近で転職した人の年齢について話させていただくと、
私は現在IT業界では有名な企業に勤めておりますが、私と同期入社の方の中で48歳の方がおり、その方は1年ほどメンバークラスで働いたのちに管理職に昇進しておりました。
また、別の実例ですと前職の時に50代前半の方が別の大手企業に転職されておりましたので、この業界での転職可能な年齢の制限は一切ないと考えております。※大手に限った話ですので、若手中心のベンチャー企業などはある程度年齢も見られるかもしれません…
IT業界の中で「転職してみたいが、年齢に制限があるのでは?」と考えている方には朗報になりますが、もし今でも同じように悩みなかなか行動できないのであれば、リスク0ですのですぐに転職活動だけでも初めてみてください。
結論は以上になりますが、次のことが疑問に上がってくると思いますので、本記事では35歳以降の方に向けて、具体的に転職が成功するノウハウをお伝えします。
- ではどんな人が転職を成功させられるの?
- 転職を成功させるために必要なことは?
※この記事では未経験職種への転職ではなくて、あくまでもIT業界→IT業界への転職に限った話とさせていただきます。
先に私の経歴についてお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人7年目
- 過去に2度の転職を経験
- 新卒2年目の時に適用障害と診断され6か月間の休職経験あり
- 現在は外資系コンサル企業のSE
- ブログを本格的に書き始めて3年目
35歳以降で転職を成功させられる人の特徴
- 1つの飛びぬけたスキル or マネジメントの実績がある
- 最低限のコミュニケーション能力
- 条件が明確になっている
1つの飛びぬけたスキル or マネジメントの実績がある
一つ目の特徴は「1つの飛びぬけたスキル or マネジメントの実績がある」ことです。
特に35歳未満の方の転職であれば飛びぬけたスキルやマネジメント経験がなくても、複数の言語の経験があり、いくつかの工程を担当したことがあれば転職可能です!
ただし、35以上となると即戦力だけではなく、エース級のスキルが必要となります。この場合のエース級のスキルとは、1つのプロフェッショナルなスキルかマネジメントの実績が豊富か?のどちらかになります。
冒頭に説明させていただいた私の身近な例では、48歳の方はマネジメント経験が豊富であり、50代前半の方はAWSのスキルが飛びぬけておりました。(50代前半の方が転職するとなったとき、社内では次のAWSの有識者がおらず大パニックになったほどです…)
また、40代の前半の方になりますが、この方は転職して私の同僚になりましたが、Salesforceのスキル+マネジメント実績が豊富であったため、かなり上の役職(年収1,000万越え)で転職されてきました。
このように何かに特化したスキルや実績があればかなりの好待遇での転職が期待できますので、「そんなスキルや実績がないよ…」という方でもこれから1つのスキルに特化して習熟されることで、転職が成功する確率がグッと上がります!
最低限のコミュニケーション能力
二つ目の特徴は「最低限のコミュニケーション能力」があることです。
”最低限”というように、新卒採用時の面接でよく質問される「学生時代にチームで頑張ったことは?」とか「自分の強みand弱みは?」のような抽象的な質問に対して的確にこたえる能力ではなく、「自分には何ができて、どのような実績があり、今後どの分野で貢献することができるか」を具体的に説明できれば全く問題ございません!
私の場合は以下にような回答になります。
「私は要件定義や設計などの上流工程での顧客折衝に強みを持ち、直近では○○案件の△△プロジェクトで□年にわたって要件定義~設計フェーズにアサインされておりました。特に新サービス導入に関わるシステムを担当していたため、この経験を活かし、貴社でも新サービス導入PJの上流フェーズで貢献できると考えております。」
条件が明確になっている
三つ目の特徴は「条件が明確になっている」ことです。
特に次の条件が明確になっていると企業からの信頼度もグッと上がります。
- 希望する報酬
- 何をやりたいか?
- どんな働き方をしたいか
理由としては、上記のことを自ら把握できていなければプロフェッショナル(エース級の社員)とは言えません。
例えば、人事の目線からどちらの人材を取りたいと思いますか?
やりとり①
面接官:希望の収入は?
応募者A:賞与・残業代込みの額面1,000万円です。
面接官:弊社で何をやりたいか?
応募者A:○○の開発案件にて△△の開発を担当したい。
面接官:どんな働き方をしたいか?
応募者A:PMとして要員を管理し、新サービス導入を成功させたい。
やりとり②
面接官:希望の収入は?
応募者B:700万円くらいほしいです。
面接官:弊社で何をやりたいか?
応募者B:今までに経験してきた○○という案件に携わりたい。
面接官:どんな働き方をしたいか?
応募者B:残業20H以内で土日出勤もなしがいい。
少し極端かもしれませんが、この回答で応募者Bを選ぶ人はいないと思います。
プロフェッショナルであれば、上記の質問に対してはかなり具体的かつ明確(明日からでも働き出せるくらい詳細)に応えられます。
そのため、まだ上記の質問に対して曖昧な回答しか思いつかいのであれば、面接本番までにしっかりと練っておきましょう!(準備した内容をきちんと言えれば問題ございません。)
転職を成功させるために重要な心構え
- いまの仕事に注力すること
- 転職活動は長期戦と考えること
- 転職エージェント選びに失敗しないこと
いまの仕事に注力すること
35歳以降の方でスキルや年収アップを目的として転職を検討されている方の中で「今の企業をすぐに辞めたい!!!」と思っている人は少なく、逆に「いいところがあったら転職したいない…」程度に考えている方がほとんどかと思います。
私はゆっくりと転職活動を続けることで「限りなくリスクを減らし、かつチャンスをつかみ取る可能性がある」と考えております。
そのため、転職活動に注力するのではなく普段通り今の仕事に注力するようにしてください。(35歳以上の方は責任ある仕事を多く任されていると思いますので、そもそも仕事以外の時間が全く取れないという方も多いと思います。)
転職活動は長期戦と考えること
そのうえで、転職活動は長期戦と考えてください。
20代の「どうしても会社を離れたい!」と思われている方であれば、すぐに仕事を辞めて失業手当をもらいながら転職活動したらどうか?と提案すると思いますが、この記事をご覧の方には色々な事情よりすぐに会社を離れることができない人の方が多いと思いますので、転職活動は今の仕事の余白の時間で少しずつ行うようにしてください。
転職エージェント選びに失敗しないこと
でも「そんなに少ししか時間を割かないといつまで経っても転職できないじゃん…」と感じてしまうかもしれませんが、最初の転職エージェント選びに失敗しなければ、ほんの少しの労力で優良企業に応募することができます!
詳しくは別の記事で紹介しておりますので関連記事をご覧いただきたいのですが、転職エージェントの中でも「スカウトサービス」を扱っている転職エージェントをしてください。
スカウトサービスとは、ヘッドハンターや企業の採用担当が転職エージェントに登録したプロフィールをみて、「うちに是非欲しい人材!」と思ったら、その方に対して応募依頼のメッセージを送信します。利用者は、スカウトメールの内容から応募してもいい!と思った企業に応募して選考が始まる形となります。
つまり、はじめのプロフィール(履歴書や職務経歴書)の登録を済ませてしまえばあとは待ちの状態となります。煩わしい打ち合わせとかも一切ありませんので、とても少ない労力で転職活動を進めることが可能となるサービスです。
実際に私も「スカウトサービス(ビズリーチ)」を使って今の会社に転職しました。
【ビズリーチ】忙しいエンジニアのためのNo.1転職エージェント
20代(新卒4年目)のSEが ビズリーチ経由で外資系コンサル企業に転職した話
さいごに:リスクを回避しつつ大きなリターンを狙いましょう!
今回は、システムエンジニアの転職年齢について私の身近にあった転職の事例を交えつつ、現在のIT業界の転職事情をご紹介させていただきました。
結論としましては冒頭で述べました通り以下となります。
- SE業界はスキルがあれば何歳でも可能
- 現職の外資系コンサル企業では40代後半で入ってきた方もいる
- 前職では、50代前半で上司が転職した
そして、後半部分ではIT業界でまことしやかに囁かれている35歳定年説について、35歳以降はどんな特徴の人が転職を成功させやすいのか?転職を成功させるために重要な心構えをご紹介させていただきました。
- 1つの飛びぬけたスキル or マネジメントの実績がある
- 最低限のコミュニケーション能力
- 条件が明確になっている
- いまの仕事に注力すること
- 転職活動は長期戦と考えること
- 転職エージェント選びに失敗しないこと
以上より私の結論としましてはIT業界では何歳でも転職可能ですので、迷っている方は転職活動を早く始めてください。
そして、今回紹介した方法で転職活動を進めていただき、リスクと転職活動に費やす時間を最小限にすることを意識してください。
その結果、少しずつではありますが外の会社からの評価や目標を達成するために今すべきことなどが少しずつ見えてきます。
最後に、IT業界では転職に年齢制限がないため、私も含めて今の会社に少しでも不満があるようなら、少しずつ行動し人生を好転させましょう!!!