- 転職活動を初めて半年ほど経過したが、まだ転職先が決まらない。このまま続けていていいのか?それとも転職活動を辞めて本業に専念した方がいいのか?
- どうやったら条件に合う求人から内定をもらえるのか?
上記のように転職活動を頑張っているのに、なかなか結果が出ず悩まれている方も多いのではないでしょうか?
転職活動で結果がでない理由は多々ありますが、この記事では次のような方を対象に一切妥協せず「条件に合う」企業から内定を獲得する方法を自身の体験を踏まえてご紹介します。
- 転職活動を初めて半年ほど経過したが、まだ次の転職先が決まらない
- このまま転職活動を続けてもいいのか迷い始めている
- 正直な気持ちは転職したいと思っている
- 条件にマッチする求人は複数見つかっている
- 条件を妥協すれば転職できるけど、条件に合う求人からの内定がでていない
私が考える結論は次の通りです。
- 転職活動はこのまま続けるべき
- もし転職活動の負担が大きければスカウトサービスのみを利用しよう
- 面接の通過には担当の転職エージェントが鍵を握っている
- 面接に苦手意識がある方は、模擬面接を積極的に活用しよう
そして、この記事では転職活動を初めて半年ほど次の転職先が決まらない方に向けて、次の3つの内容をご紹介します
- 転職活動を続けるべき理由
- 面接を通過するために転職エージェントを最大限活用する方法
- 通過率を高める面接の受け答え方
今回は私が過去の転職活動で体験した内容を基に解説しております。
この記事で紹介する方法で、当時は半年ほど転職活動を継続し、ようやく条件に合う企業から内定をいただくことができました。そして、次の転職活動の予定もなく現在もその企業で働いておりますので、妥協して早期に転職先を決めなくて良かったと感じています。
そして、この記事を読み終えた後に得られることは次の3つになります。
- 転職活動を続ける必要性を再認識できる
- 面接に役立つ転職エージェントの活用法が理解できる
- 条件に合う求人の面接通過率を格段にアップすることができる
本題の前に私の転職歴に関してお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人7年目
- 過去に2度の転職を経験
- 1度目はスキル、2度目は年収アップを実現
- 今までに利用した転職エージェントは計10社
- 現在は外資系コンサル企業の現役SE
- 本転職ブログを2年運用している
半年ほど転職が決まらない場合の対策①:転職活動を続けるべき理由
まずは転職活動を始めて半年ほど決まらなかった場合に「転職活動をやめるか継続するか」について解説します。
例え半年ほど転職先が決まらなくても転職活動は続けるべき
転職活動を始めたときは、「スキルアップ」、「年収アップ」、「人間関係の解消」など何かしらの不満があり、転職活動でそれを解消したいと考えている方が多いと思います。(想いの大小はあると思いますが…)
そして、転職活動をやめることは「現状の不満を受け入れ、社外での改善活動を諦める」ことになります。
不満があるにも関わらず、不満を解消する行為をやめてしまうと我慢し続ける日々が続きます。(社内で解消できれば1番いいのですが…)
我慢を続けると、精神的、体力的に支障をきたすことがよくあり、最悪の場合はうつなどの精神疾患により休職しなければならなくなります。
そして、身体を壊した後に「あのとき、もう少し転職活動を続けていれば良かったな」と後悔し、さらにご自身を追い詰めてしまう可能性もございます。
このようにならないよう、私の考えとしては明確な不満を解消するために始めた転職活動の場合、ペースを落としてでも続けるべきだと考えております。
転職活動の負担が大きい場合はスカウトサービスのみを利用する
もし、いまの転職活動の負担が大きく精神的・体力的に疲弊しているようであれば「スカウトサービス」のみの利用をおすすめします。
スカウトサービスとは、職務経歴書をサイト上でアップロードすると企業の採用担当やヘッドハンターなどから「うちの求人に応募してみませんか?」というスカウトメールが送られてきます。
もしスカウトされた求人が条件に合っていればそのまま選考に進むことができ、独自での応募やエージェントサービス経由での応募に比べて書類選考を通過している状態から始められるメリットがございますので、必然的な内定が出る確率も高くなります。
そして、求人に応募するかどうかは完全に個人の意思となりますので、「エージェントサービス」(担当の転職エージェントが求人を提案してくれる一般的なサービス)に比べて自分の中で明確な基準を持つことで転職活動に費やす時間を極端に減らすことができます。
私自身、2回目の転職活動ではこのやり方を採用し、活動期間6ヶ月のうち求人に応募した数はわずか3求人のみになります。ちなみにその他のスカウトメールは全て無視しました。
「スカウトサービス」は次の3つの転職エージェントが特におすすめです。まだ登録されていない方は3分で完了しますのですぐに登録してください。(もちろん基本的なサービスは全て無料)
以上が転職活動を続けるべき理由と転職活動の負担を減らす方法になります。
半年ほど転職が決まらない場合の対策②:面接を通過するために転職エージェントを最大限活用する方法
続いて、転職エージェントを最大限活用し面接を通過する方法をご紹介します。
面接を通過できているということで、少なくとも書類選考で以下2つの条件がクリアしていることを前提とします。
- 現実的な条件設定(年収や役職)ができている
- 客観的なスキル(実績や資格あり)は全く問題ない
転職エージェントに転職の本気度を伝える
まずは転職エージェントに転職の本気度を伝えてください。
理由は、転職エージェントもビジネスである以上、ボランティアではなく収益が必須になってきます。
そして、収益は利用者からではなく転職先の企業から受け取るため、とにかく利用者を転職させることがマストになります。
そのため、転職エージェントは転職活動を積極的に実施する意欲のある方(転職することで収益を生んでくれる)に強力なサポートする傾向があります。
では、転職活動を積極的に実施する意欲のある方とはどのような特徴があると思いますか?
一例として、転職エージェント登録後の初回面談で次の内容を明確に宣言している方になります。
- 〇ヶ月後に転職している必要がある
- なるべく早く転職したい
このような宣言をすることで転職エージェントからの強力なサポート(サポート内容は次の項目で具体的に解説)を受けることができます。
転職エージェントに条件に合う求人は志望度が高いことを言葉で伝える
転職エージェントのエージェントサービスから提案された求人もしくはスカウトメールが送られてきた求人について、どれも同じように応募していたりしませんでしょうか?
求人を応募する際に利用者は以下のように無意識のうちに優先順位付けをしております。
- 条件に合っているので絶対に内定したい
- 内定をもらったら嬉しいけど、転職するかどうかは提示された条件次第かな
- 内定をもらっても転職することはないけど、まだ1つも内定が出ていないからとりあえず応募してみようかな
- 条件に合っておらず、他にも選考が進んでいる求人があるので応募しない
求人に応募する際は上記のどのレベルであるか意識するようにしてください。
そして、レベル1の求人を見つけた際は、応募の際に「この企業に絶対に就職したい!」や「転職後の自分が容易に想像できる!」など強い意志を伝えることが大切です。
これをやることで面接の通過率を上げてくれるよう転職エージェントが積極的にサポートしてくれます。
面接の通過率を上げてくれる転職エージェントのサポートは、企業との面談前後で「利用者の意欲」を転職エージェントの方から直接伝えてくれることがあります。
これにより面談時は友好的な面接が実施できたり、たとえ面接であまり上手くいかなかったとしても転職エージェントからフォローしてもらうことで選考を通過できることも多々あります。(転職エージェントと企業の関係性があればなおさら有効)
私自身も転職エージェントからサポートいただいたことにより選考を通過できた求人がございます。
ある求人の最終面接で面接官の役員の方から「担当の〇〇さんから猛プッシュを受けているから、君のことは採用します。」と面接開始直後に言っていただきました。
その後の面接は形式的な質問を行いつつ、普段の面接では聞かれない技術的なことや会社の詳しい特徴など雑談感覚で楽に面接を進めることができたことを覚えています。(面接の1時間後に内定の連絡を受けました。)
複数の転職エージェントを活用する
最後は、1つの転職エージェントのみ利用している方に向けて、1つだけ利用することのリスクをご紹介します。
1つだけ登録していることの主なデメリットは次の3つです。
- 応募できる求人が少ない
- 転職エージェントとの相性によって転職活動に影響が出る
- 担当の転職エージェントの力量に紹介される求人の質やサポート力にかなりの影響が出る
これらのリスクを回避するために、3つの転職エージェントに登録することをおすすめします!(私の経験上、2つだと少なすぎて4つの場合、多すぎて全てのサービスを使いこなせない可能性が高いです。)
3つの転職エージェントに登録すると、以下のようにリスクを回避することができます。
- 応募できる求人が3倍になる
- 1つの転職エージェントと相性がよくなかったとしても、残りの転職エージェントの相性がよければ転職活動には影響が出ない
- 1つの転職エージェントの担当者の力量がなかったとしても、残り2つでカバーできる
下記の記事で、年代別・目的別におすすめの転職エージェントをご紹介しておりますので、ご参考にしてみてください。(大手転職エージェントを中心に紹介しているため、どれを利用されても失敗する確率は低いです。)
【20代向け】実際に利用して良かったおすすめの転職サイトと転職エージェント
【第二新卒向け】実際に利用して良かったおすすめの転職サイトと転職エージェント
【30代向け】年収/スキルアップを狙えるおすすめの転職サイトと転職エージェント
半年ほど転職が決まらない場合の対策③:通過率を高める面接の受け答え方
続いて、面接の通過率を高める受け答え方のポイントについてご紹介します。
面接で受かりやすい人の特徴である次の3つを解説します。
- 質問に対して論理的に回答できていること
- 個人的なビジョンが明確になっていること
- 抽象的ではなく具体的な回答をしていること
質問に対して論理的に回答できていること
大前提として、「面接に進んでいる=書類選考が通過している」ことになりますので、求人票に記載されている必要なスキルは満たしております。そのため、面接では「どのような人であるか?」について評価される場だと考えてください。
まずは「社会人としてきちんと対話ができる人材かどうか」になります。
その中でも特に求められる対話力は、次の通りです。
- 聞かれたことに対して、簡潔・明確に回答する
- 話しすぎない
- 相手の話をしっかりと聞き、どのような答えを知りたいか把握する
コミュニケーション力を「話す力」と勘違いしている人が世の中にとても多いですが、
実際には「聞く力」こそがコミュニケーション力です。
コミュニケーションとは相手の話にしっかりと耳を傾け、相手が知りたい情報を答えることが大切になりますので、必要以上に話しすぎたり、聞かれたこととは関係ないことを話したりする人はコミュニケーション力が低いと言えます。
これは面接も同様であるため、上記3つができているか意識してみてください。
個人的なビジョンが明確になっていること
新卒と中途の面接で一番異なる点は評価されるポイントになります。
新卒では、自己PRや志望動機を主に評価しておりますが、中途では、スキルと今後のキャリアビジョンを主に評価します。
そのため、自分のキャリア(今後の方向性)が明確に回答できないとマイナス評価になってしまう恐れがあります。
例えば、次のどちらの方を採用したいと思いますでしょうか?
- 将来は御社でマネジメントの立場として〇〇商品の売り上げに貢献したい(目標)
- 将来のビジョンは、〇〇業界の発展に貢献したいと考えている(目的)ため、御社での仕事を通じて自分でも業界の発展のために商品を創りたい(目標)
多くの方は後者を選ぶと思います。
その理由は、きちんと仕事の目的が宣言されているからです。前者の場合、目先(数年後)の目標しか述べられていないため、「もし目標が達成したらまた転職するの?」と思われてしまいます。そして、後者は「目標が達成したとしてもうちで頑張ってくれそう」と受け取ってもらえる確率が上がります。そして、これが選考の通過に大きく関わってきます。
転職面接において、すぐにまた転職されるかどうかも採用する大きな指標になりますので、面接官に対してすぐに転職すると感じ取られないようにする工夫が必要になります。
抽象的ではなく具体的な回答をしていること
職務経歴、自己PR、将来のビジョンなどよくある質問に対しては、誰が聞いても同じことをイメージできるくらい具体的に回答するようにしましょう。
次の2つの文章をみてください。
×:前職では銀行系のシステムを開発していました。
○:前職では銀行系のシステム開発業務に携わり、振込、振替業務のアプリケーション開発を担当していました。
前者が悪い理由は、面接官に何も伝わらず、面接官が不要な質問をしなければいけなくなるからです。
職務経歴書に記載されていることをそのまま回答するのではなく、さらに具体的な回答をすることで自分に対して興味を持ってもらうことができ、それが選考の通過に影響してきます。
つまり、相手が面接で何を求めているかをとことん追求し、必要な情報を提示してあげることが面接で一番大切な考え方になりますので、よくある質問については、何を意図して質問しているのか考え抜け、必要な内容を回答するように心がけてください。
以上が通過率を高める面接の受け答え方に関するご紹介になります。
これらを実際の面接官に評価していただくことは不可能なので、担当の転職エージェントに模擬面接を利用してください。
先ほどご紹介した転職エージェントは全て大手のため、どれを利用しても無料で模擬面接をしていただけます。
※会員制の面接対策塾のようなサービスがありますが、転職エージェントの模擬面接で十分対策できます。
さいごに:半年ほど転職が決まらなくても焦らないこと!
この記事では、半年ほど転職が決まらない場合の対策について3つご紹介しました。
まとめますと次のようになります。
- 半年ほど転職が決まらない場合の対策①:転職活動を続けるべき理由
- 半年ほど転職が決まらない場合の対策②:面接を通過するために転職エージェントを最大限活用する方法
- 半年ほど転職が決まらない場合の対策③:通過率を高める面接の受け答え方
そして、対策①では次のポイントをご紹介しました。
- 例え半年ほど転職先が決まらなくても転職活動は続けるべき
- 転職活動の負担が大きい場合はスカウトサービスのみを利用する
続いて対策②では、
- 転職エージェントに転職の本気度を伝える
- 転職エージェントに条件に合う求人は志望度が高いことを言葉で伝える
- 複数の転職エージェントを活用する
最後に対策③では、
- 質問に対して論理的に回答できていること
- 個人的なビジョンが明確になっていること
- 抽象的ではなく具体的な回答をしていること
以上の内容をご紹介しました。
「焦らず転職活動を続けること」
これがこの記事で最も伝えたいメッセージになります。
何かしらの不満があり始めた転職活動を辞める。もしくは転職活動の開始当初に立てた条件を妥協して転職する。これらはただ不満を先送りにしているだけで、何も解消していません。
いまは辛いかもしれませんが、ペースを落とすなり他の転職エージェントに登録するなり、少しずつ改善することで必ず状況がよくなりますので、焦らず頑張ってください!
私も転職で人生が変わったといっても過言ではございませんので、転職が決まらず辛い状況の方にとってこの記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです!
今後も転職に関する情報を積極的に発信して参りますので、興味のありそうなタイトルがありましたらぜひご覧になってください!