今回は今の会社に不満しかなくて、転職したいと考えけているけど、ネガティブな転職理由しか思いつかなくてなかなか転職活動を始められないという方に向けて、実際にネガティブな理由で内定と取った私の実体験をご紹介します。
具体的には、次のような実際に転職活動をした時間軸に沿ってご紹介します。
結論だけ読みたい方は、最後の章にジャンプしてください。
先に私の経歴についてお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人7年目
- 過去に2度の転職を経験
- 新卒2年目の時に適用障害と診断され6か月間の休職経験あり
- 現在は外資系コンサル企業のSE
- ブログを本格的に書き始めて3年目
会社への不満爆発からの転職活動を開始
私が新卒2年目の時に転職活動を開始した動機は会社への不満が多く、会社を離れたいと感じていたからです。
新卒2年目になった4月。新しいチームに配属されましたが、この時の上司が仕事ができないことに加えて、私自身が周囲のプレッシャーに対処する術がなかったため3か月後に休職をしてしまいました。休職期間中に、もうこの会社には戻りたくないと考えるようになり、なりふり構わず転職活動を始めました。
全く上手くいかず、苦悩する日々
何も分からない私はとりあえずリクルートエージェントとdodaに登録し、転職活動をスタートしました。
話を聞く限り新卒の時に比べて難しそうな印象はなく、履歴書と職務経歴書というものを書いて転職エージェントから提案いただいた企業に15社ほど応募しました。
しかし、書類選考がほとんど通らず、たとえ書類選考を通ったとしても会社を調べてみると全く行きたい会社ではなかったため、その後の選考でも全くやる気がなく選考を落ち続けました。
そして、転職エージェントからは次に応募する求人を複数提示され、その求人に応募し、選考に落ち続ける。
これを繰り返していると体力的、精神的に疲弊し、この時に初めて「なぜ選考を通過しないのか」を真剣に考えるようになりました。
その答えは「この転職活動の目的がない」ことでした。
転職活動では自分なりの目的を持つ。
徐々に進むべき方向性が見えてきた
転職エージェントから提案された求人の選考にやる気が入らなかった理由は、どこも行きたい企業ではありませんでした。
では、「行きたい企業とは?」と考えましたが答えはでなかったため、会社員としての目的を考えるようになりました。
その結果、私は「IT業界で色んな仕事に挑戦する」ことが働くモチベーションになっていることに気づき、この目的を達成するためにはある程度大きな会社に行く必要があることに気がつきました。
その日から転職エージェントから提案された求人を何も考えずに応募するのではなく、しっかりと自分なりの基準を明確にし、基準をクリアしない求人は応募しないようにしました。加えて、自ら求人を検索し、基準をクリアした求人に少しずつ応募するようになりました。
提案された求人をすべて応募するのではなく、自分なりの基準を持って条件に合致した求人だけ応募しよう。
ネガティブな転職理由で内定を勝ち取った
働く目的が決まったため、内定までの道のりはそう難しいものではなくなりました。
まずは現在地と目的のギャップを確認し、今の会社ではこのギャップを埋められない理由を紙に列挙しました。
面接では、なぜこのギャップを御社では埋められるのか事業内容や会社のビジョンを交えて説明します。その際にギャップがあることや今の会社に不満があることは正直に伝えておりました。
転職活動の目的、現在地とのギャップ、ネガティブな転職理由を伝えることで、「とても論理的に物事を考えられる人材」、「目的を達成すべく主体的に行動できる人材」、「前の会社よりもこっちの会社の方が働く上での価値が高い」など直接説明はしませんが、このようなプラスの評価を自然に勝ち取ることができます。
そうなれば内定を対等な関係というよりも転職者有利な条件で内定を勝ち取ることができます。
具体的には内定後の主に給与を決める条件面談では、提示金額よりも上乗せした条件を伝えてみると意外と通りやすかったりします。(私の友人の話では提示額よりプラス50万円アップを実現しておりました。)
中途採用の面接では新卒の就活と違い、人事よりも現場の責任者の評価に左右される。そのため、内定を取るためには現場の責任者の信頼を勝ち取ることが必須である。
現場の責任者の信頼を勝ち取るためには、具体的かつ個人的な今後のビジョンを語ることが重要。
【これから転職活動をされる方へ】今だから分かるネガティブな転職理由で内定を勝ち取るための戦略
最後に、私の実体験を通してネガティブな転職理由で内定を勝ち取る戦略を紹介します。
戦略とある通り何も準備せずに転職活動(選考)を始めてしまうと時間の無駄になってしまう可能性があるため、必ずこの戦略をどうするか自分なりの結論をだしてから選考に臨んでください。
ステップ1
- 最終ゴールまたは働く目的を紙に書く
ステップ2
- 現在地を確認する
ステップ3
- 最終ゴールと現在地のギャップを確認する
ステップ4
- なぜ在籍中の会社ではギャップが埋められないか考える(ここがネガティブな転職理由になる)
ステップ5
- 応募企業ごとにギャップを埋めるための要素がある部分を洗い出す(これが志望動機になる)
ステップ6
- ステップ1~ステップ6の内容を整理し、明文化する
ステップ7
- 整理した内容を何度も口に出し、練習する。
中途採用の面接では新卒と異なり聞かれる内容が限られている分、準備しておくべきことも減ります。(私は新卒の就活よりも中途採用の面接の方が得意でした。。。)
しかし、よく聞かれることに対してはありふれた回答ではなく、より個人的なエピソードや今後のビジョンを発言しなければ評価につながりません。
つまり応募企業で働くモチベーションが高いことを面接時に伝える(面接官に伝わる)必要がございます。
ここにはコミュニケーションが上手いや下手はあまり関係なく、しっかりと準備すれば一定以上の結果は出すことができます。
これから転職活動を始めたいと思っているけど、ネガティブな転職理由しか思いつかないという人でも、上記で説明している準備を怠らなければしっかりと勝負することができますので、戦略を立てて臆せず一歩を踏み出していきましょう!
最後になりますが、2度目の転職活動の実体験をまとめた記事もございますので、これから転職活動を始める方はぜひ参考にしてみてください。