今回は実際に私の同僚が退職代行を使って会社を辞めたので、その時のことを紹介したいと思います。「今すぐ会社を辞めたい」「退職代行で本当に退職できるの?」といった疑問をお持ちの方はぜひ最後までお読みください。
もしかしたら辛い状況を最短1日で切り抜けられるかもしれません!
退職代行の詳しい説明と安心の退職代行サービスの一覧は次の記事で紹介しております。
先に私の経歴についてお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人7年目
- 過去に2度の転職を経験
- 新卒2年目の時に適用障害と診断され6か月間の休職経験あり
- 現在は外資系コンサル企業のSE
- ブログを本格的に書き始めて3年目
退職代行を使った同僚の話
私自身、退職代行を使ったことはございませんが、退職代行を使われた側の印象なども併せて紹介します。
また、時間軸に沿って同僚の様子や行動を説明します。
辞める直前の様子
退職代行を利用する2週間前、10名程度が参加するチームの飲み会があり、その帰りに私と同僚を含め、同じ案件で仕事をしていたよく話すメンバーで二次会をしました。
その時に同僚は「ずっとエンジニアだったから顧客対応が怖くなってきた」、「会社での扱い方がひどくて辛い」、「退職代行でも使って辞めちゃいたい」などかなり弱気な発言をされていました。
ただ、同僚の実績やこの時の話し方を見ても普段と何ら変わらなかったため、「またいつもの冗談か」といったくらいにしか受け止めておりませんでした。
そしてその2週間後、同僚が体調不良による休暇のメールをチーム全体に送りました。この時も「ただの体調不良か」といった感じで明日には復帰するだろうくらいにしか考えていませんでした。
ただその翌日も同じメールを送り同僚は会社を休みました。この時も「まだ体調不良が長引いているのかな」といった程度に受け止めておりました。
しかし、その翌日は休暇のメールがなく、無断欠勤などするようなタイプでは全くなかったため、「あれ、なんかおかしいな」ということに気づきました。
そして、その日の午前中に上司宛に一本の電話が届きました。
どの手順で連絡が来たか
電話の相手は「弁護士」です。
電話の内容は、同僚が会社を辞めるということ、それと会社から同僚に直接の連絡は禁止、今後の連絡は弁護士を通すようにといったことでした。
私としては、驚きよりも「やっぱり辞めちゃうんだ」という悲しい感情の方が大きかったです。
実は同僚が悩みを打ち明けた時、上司の上司にあたる部長に状況を報告していたのですが、特に対応することなくスルーされたのでもう少し自分で何とかできなかったかと後悔しておりました。
その時の会社の対応
電話が来た後の会社の対応は至ってシンプルでした。
私の上司が窓口になり、退職に関する資料を弁護士に送付、それを返却し会社が受領して退職手続きが完了しました。
会社としても訴訟などの面倒を回避するため、さっさと弁護士の要求に従い退職手続きをしておりました。
会社の規定では1か月前に退職の意向を伝える必要があるにも関わらず、実際は数日、いや本人は退職代行に退職の意向を伝えるだけでしたので感覚としては1日で退職したように感じたはずです。
職場の反応
同僚が退職した後の職場の反応は特に何もありませんでした。
在籍期間が半年ほどと短かったこともあり、そこまでチーム内での信頼もありませんでした。(私は同僚の優秀さを理解しており、人間的にも魅力的な存在でしたので非常に寂しかったです)
そのため、職場で話題にすら挙がることがほとんどなく、上司の上司にあたる部長と2人で話をするときにさらっと状況を聞かれたくらいでした。
少し寂しい気もしますが、逆に言うと退職代行を使って退職したとしても、人数が極端に少ないベンチャーでない限り特に気にされることもございません。
退職代行を使うのは有りか無しか
最後に同僚の体験を通じて、退職代行を使って退職することは有りか無しかについて、私の考えを説明します。
まず、結論としては「有り」です。
その理由は、早く確実に辞めることができるからです。
会社としてはわざわざ法廷で争うような時間もお金も捻出する必要がない(そこに労力をかけるくらいなら転職エージェントに求人を出す方がはるかに効果的な)ため、情報漏洩などの犯罪行為を犯していなければほぼ確実に退職することができます。
具体的には「いますぐにでも会社と距離を置きたい、距離を置かなければおかしくなってしまう」といったように追い込まれている方であれば、すぐに利用すべきです。
しかし、「会社は辞めたいけど、もう少し頑張れる」と感じている方は、すぐに心療内科で診断書をもらい休職手続きを進めてください。
そして、休職中に転職活動を行い、休職終了と同時に転職してください。
こうすることで次の転職先が見つかりやすくなる可能性が高く、時間もあるためじっくりと次の転職先を吟味することができます。
転職先が見つかりやすくなる理由は、単に転職活動中に在籍中の時の方が採用率が高くなる傾向があるからです。
まとめますと、次の転職先のことなんて考えられないほど追い詰められ、今すぐにでも会社と距離を置きたいと思っている方はすぐにでも退職代行を利用すべきです。
そして、今の会社に不満はあるけど、転職先を見つけてからでないと退職することが不安と思っている方は、診断書をもらい休職し、休職期間中に転職活動を行いましょう。
休職期間中の転職活動について、関連記事を以下に掲載しておきます。
さいごに:退職代行を使っても誰も気にしていない
最後にまとめになります。
今回は実際に私の同僚が退職代行を使って会社を辞めた時の話をなるべく具体的に紹介しました。
同僚がSOSを発していたこともあり、私としてはもっと早く何とかしてあげればと後悔しておりますが、他の職場のメンバーはあまりなんとも感じていなかったみたいです。
また、会社としても退職代行と争うことなく、すんなりと退職手続きを進めていたことに驚きつつも、状況を考えてみるとたしかにそこに労力を費やす部分ではないと感じています。
私個人の意見としては退職代行の利用は「大賛成」ですが、使うべき人と使わない方がいい人がいると思っていますので、すぐに退職代行を使いたいと思っている方は、どちらの状況であるか今一度見つめなおしてみてください!
最後に、実際に同僚の話を出しましたが、上司や職場のメンバーにどう思われるか心配と感じ、退職したいにも関わらず退職代行を使っていない方に向けて、たとえ退職代行を使って会社を辞めたとしても誰にも迷惑をかけることもありませんし、嫌味を言われることもありません。(会社との連絡は弁護士を通じてになるため、会社の人の連絡先はすべてブロックしましょう)
そのため、ご自身の体調のことを最優先に考え、もし「ヤバイかも。。。」と少しでも感じたら退職代行を利用しましょう。
そして失業手当が1年半出るので、ゆっくり休んでから次の職を探してください。
周りの評価や世間体なんかよりご自身の体調が第一です!
ご自身の体調を守る行動を意識してください!