今回は、いま休職中である方、もう会社に復職せず転職したいと思っている方に向けて、休職中に転職活動をやっても問題ない理由を説明します。
お急ぎの方は結論だけでも構いませんが、休職中の転職活動について私の実体験とそこから得られた教訓も併せて紹介させていただきますので、これから転職活動を始めて内定を取るぞ!という方には損をさせない内容となっておりますので、ぜひ最後までお読みください。
私自身、半年間の休職期間中に転職活動を行い、休職期間終了とともに転職いたしましたので、同じような状況の方に参考になるかなと思ってます。
先に私の経歴についてお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人7年目
- 過去に2度の転職を経験
- 新卒2年目の時に適用障害と診断され6か月間の休職経験あり
- 現在は外資系コンサル企業のITコンサルタント
休職とは何をする期間であるか
大前提として休職とは将来のことを考えて転職活動に励む期間ではございません。
この認識に誤りがあるとたとえ転職できたとしても、また同じように休職するか、転職活動中にさらに体調が悪くなるか、どちらにしろ良い方向には進みません。
休職とは、身体を休め働ける状態に体調を戻すことです。
また、休職期間を延ばせないと思われている方が多くいらっしゃると思いますが、客観的な指標で判断できない病気(うつや適応障害)については、比較的簡単に休職期間を延ばすことができますので、体調が回復していないと感じているようであれば無理せず再度診断書をもらうようにかかりつけ医に依頼しましょう。
私は半年間ほど休職し、休職は3回(最初の休職期間が1か月、それ以降は1か月、2か月、2か月)延ばしております。
転職エージェントを味方につけるために

問題なく日常生活を送れるようになっていることを前提とした場合、次のアクションは転職活動を始めることになると思います。
求人への応募は主に転職サイト、転職エージェント、直接応募の3種類ありますが、休職中の場合は必ずプロの転職エージェントに頼りましょう!
- 転職サイト:転職サイトから求人を探し応募する
- 転職エージェント:担当のエージェントが厳選した求人に応募する
- 直接応募:気になる企業の会社HP上から応募する
理由は、休職中の転職活動は転職者にとって見えないリスクが多いからです。
転職エージェントを使わずに面接の際も特に休職の話題を話さなかった場合、転職後に前職の源泉徴収票や会社に請求される住民税から休職していたことがバレてしまい、虚偽の疑いで退職させられた事例もございます。
また、選考の合否に関して、フォロー(味方)してくれる人がいないため、他の転職者に比べてかなり不利な状態で戦わなければいけなくなります。
そのため、経験豊富や転職エージェントを必ず利用しましょう。
そして、その転職エージェントを味方につけるためには、休職していることとその理由を初めに伝えてください。
転職エージェントを味方につけることができれば、選考が通過するよう担当の人事に話してくれることもあり、面接時の注意点等を教えてくれます。
その後の転職活動は、休職していることを考慮して転職エージェントの方は動いてくれますので、あまり休職のことは気にせず転職活動を進めることができます。


退職後よりも休職中の転職活動の方がよい理由
在職中と離職中では企業の評価が多少なりとも変わってきます。
離職中に転職活動を始められる方は多くおられますが、いくら面接でアピールしたからと言って、すぐに働ける状況であるか企業側の目がシビアになります。
逆に、在籍中の転職活動では、休職中ではあるが精力的に転職活動を行えているため、企業側は採用したらすぐに働いてくれるだろうと思います。
そのため、なるべく休職中であろうがなかろうが在籍中に転職活動を行ったほうが有利になりますが、どうしても体調が回復しない場合や一刻も早く会社と縁を切りたい場合などは一度退職し、失業手当(1年半給付金がでます)をもらいながらゆっくり転職活動を行うのもアリです!


面接の切り抜け方

私の実体験になりますが、自ら休職について面接で話すことはかなりリスクが大きいので、なるべく辞めるようにしましょう。
休職については転職エージェントの方から応募先の人事に伝えていただきましょう。経験豊富な転職エージェントの方であれば伝え方を間違える可能性も低く、面接時に特段突っ込んで質問されることもありません。
また、休職の経緯について質問が出た際は、聞かれたことにだけ事実を話すようにしましょう。

いざ退職!

さて、内定を勝ち取った後は一番ストレスのかかる退職交渉です。。。
まずは入社時期を明確にし、そのあとに退職交渉に入ります。
退職は会社にもよりますが大半の会社は1か月前に退職の意向を伝える必要がございますので、その点を留意しつつ入社時期を交渉してください。
そして、最後に退職を伝えます。
電話、対面、メール、手紙、、、考えられる方法はいくらでもありますが、きちんと相手に伝わりかつご自身に一番ストレスがかかりにくい選択肢を選んでください。
「会社から絶対に出社して伝えなさい。」と言われたとしても、メールや電話でも退職の意向は伝えることができますので、無理して出社する必要はございません。
とにかく、退職の意向がきちっと伝わればOKです!
結論:転職で自分の人生の舵を取り戻そう!

最後に、まとめになります。
今回は休職中に転職活動することが問題ないか?という疑問に対して、私の実体験を交えてご紹介しました。
結論としては、転職活動をすること自体は全く問題ありませんがきっちりご自身の体調が回復されてから開始してください。
そして、休職しているハンデがあるため一人で転職活動するのではなく必ず転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントを利用することで選考を有利に進めることができます。
面接では、評価がマイナスにならないよう言われたことだけ話し、休職のことはなるべく転職エージェントから人事に伝えてもらうようにしてください。転職エージェントはプロなので休職していたことをマイナスにならないように伝えてくれるでしょう。(転職エージェントは転職者を転職させて初めて社内で評価されますので、心配しなくても全力で転職活動をサポートしてもらえます。)
内定をもらった後は、入社時期と退職の交渉を忘れずに行ってください。退職交渉ではどんな手段でもいいので、キッチリと退職の意向を伝えることが大切です!(ちなみに私はメールで伝えました。)
最後に、休職に至った原因は周りの環境に大きく左右されることがほとんどかと思います。人生で一番辛いのが今だと思います。そして、先が見えずにメンタルは落ちていく一方。。。実際に私がこうだったのでよくわかります。
この記事ではいろいろと転職について話しましたが、いまはとにかくゆっくり休んでください。そして、少し余裕が出てきたらこの記事を思い出してみて新しい道を歩む準備を始めてください。
行動こそが将来を好転させます。