- なぜ給与が上がらないの?
- 1年以内に給与を上げる方法はある?
社会人として働いている方は誰しもが給与のことで悩んだことがあるのではないでしょうか?
数年ほど給与が上がらないと、次のような不安を抱えるようになります。
- 趣味にお金が使えない
- 家族ができても養っていくことができない
- 老後資金が全く貯まらない
- あと数万円でいいので、手取りを増やして、質の高いゆとりのある生活を送りたい
- 大学の友人と比較して給与が低く自己嫌悪になってしまう
20代で年収500万円未満の場合、最短1年,最長でも3年単位で給与が増える企業が多いため、全く増えない状況はいくら仕事が楽しくても将来的にあまり良い状況とは言えません。
そのため、今と同じように働くのではなく何らかの対策がすぐに必要です。
私の結論としては、給与が上がらない原因は個人のスキルにあるのではなく組織の仕組みにあると考えており、「転職する」か「組織の昇進レールから外れて昇進する(マリオカートでいうところのショートカット )」のどちらかの対策を選ぶ必要があります。
私も家族を養っていく必要があったため、給与が上がらない時期はとても悩みました。そして、試行錯誤しながら行動することにより上記の2つの方法で給与を上げることができました。
「転職」では年収200万円アップすることができ、「組織の昇進レールから外れる」ことによって年収100万円アップを実現することができました。
この記事の前半では、なぜ給与が上がらないのか個人的な観点と組織的な観点から「給与が上がらない5つの理由」をご紹介します。後半では実際に私が行動して「給与を上がらない際の2つの対策」についてご紹介します。
そして、この記事を読み終えた後に得られることは次の3つになります。
- 給与が上がらない根本的な原因が理解できる
- 給与が上がらない原因を基に給与を上げる方法が理解できる
- 半年で年収200万円以上、給与をアップできる可能性がある(私の実体験)
最後に、不満を持ったまま行動しないことのデメリットは次のとおりです。
- 市場価値と給与に乖離が発生し、同程度のスキルで働いている人に比べて損し続ける
- 職業によっては年齢が上がるにつれ転職が不利になる可能性がある
本題の前に私の転職歴に関してお伝えしておきます。
- 現在、IT企業に勤めている社会人5年目
- 過去に2度の転職を経験
- 1度目はスキル、2度目は年収アップを実現
- 今までに利用した転職エージェントは計10社
- 現在は外資系コンサル企業の現役SE
- 本転職ブログを2年運用している
給与が上がらない5つの理由
給与が上がらない理由は次の5つになります。
- 評価制度が曖昧
- 上司に嫌われている
- 年功序列
- 会社の業績が上がらない
- 平均年収が低い
給与が上がらない5つの理由①:評価制度が曖昧
評価精度が曖昧な場合、個人ごとに昇進のハードルが全く異なってしまう。
そのため、「なぜ同じ実績のあの人は昇進しているのに自分は年収が上がらないの?」と不満を抱えることもあるでしょう。残念ながら、これは大企業のほとんどが当てはまっている状況です。
特に20代会社員の場合、マネジメントやマネージャーの役職ではないため売り上げなどの数値に見える実績を評価にすることはできません。その結果、マネジメントやマネージャーからの主観的な評価やチームの実績などで決まってしまいます。
例えば、「仕事は雑でミスも多いが、積極的に上司とコミュニケーションをとる人」と「上司からの受けた仕事は誰よりも丁寧にこなす人」では前者の方が評価されやすい傾向にあります。もちろん、後者の方が悪いことは一切なく組織に貢献することができていますが、より積極的に上司とコミュニケーションをとっている人の方が上司から評価されやすくなります。
余談になりますが、これは「ザイオンス効果」と呼ばれており、よく会う人や見るモノに親しみを感じやすくなる効果があることを心理学で証明されております。
したがって、より組織に貢献しているであろう後者の方はとても損をしている状況と言えます。
このような方は「給与を上がらない際の2つの対策②:組織の昇進レールから外れる」がおすすめです!
給与が上がらない5つの理由②:上司に嫌われている
評価者である上司に嫌われている場合、正当な評価を受けれない可能性があります。
理由は、どんなに仕事を真面目にやっていたとしても上司は悪いところを探そうとします。
そして、評価者である上司の上司に不当(理不尽)な評価内容を伝えられてしまうため、評価されず年収が上がらないことがございます。
このような方は「給与を上がらない際の2つの対策②:組織の昇進レールから外れる」がおすすめです!
もし、仕事ができない上司を持ったしまった場合は、こちらの記事を参考に行動してみてください。
給与が上がらない5つの理由③:年功序列
年功序列により、年齢別に年収がはっきり分かれている企業がございます。
元々は大手企業によく見られた評価精度ですが、最近は大手企業でもスキルや実績により評価される企業が少しずつ増えてきました。
ただし、20代に限って言うと目に見える成果がでないので、年功序列により給与が上がらないことが多くあります。しかし、30代以降まで我慢すると徐々に目に見える成果がでてくる役職に就くので徐々に年功序列の傾向が弱くなります。
このような方は「給与を上がらない際の2つの対策①:転職する」がおすすめです!
給与が上がらない5つの理由④:会社の業績が上がらない
会社の業績が上がらず、それに伴い個人の給与が上がらない場合もございます。
これは従業員1000人未満の中小企業によく見られる傾向です。
理由は、大手企業の場合、たとえ主力商品の売り上げが悪くても収入源を複数確保できていることが多いので、会社の業績が悪くても20代の若手社員の給与が上がらないことは可能性として低いです。(逆に30代以降のマネージャー・マネジメント層の方は業績により給与が左右されることが多くございます。)
しかし、中小企業の場合、主力商品以外の売り上げがほとんど確保できていないため、主力商品の売り上げが悪かったら給与が上がらないことがよくあります。
そうなってしまうと会社全体として給与が上げられない状態に陥ってしまいます。
このような方は「給与を上がらない際の2つの対策①:転職する」がおすすめです!
給与が上がらない5つの理由⑤:平均年収が低い
平均年収が低い会社に言えることが、会社内でのレベル(階級)の幅が開きすぎています。
例えば、
- 5つのレベル(階級)上がれば課長職になれる
- 10レベル(階級)上がれば課長職になれる
の状況ですと、前者は後者に比べてレベル(階級)の幅が広いことになります。
つまり、たとえ課長職の年収が同じだとしても後者の方が給与が上がりやすいため、必然的にもらえる給与も前者に比べて多くなります。
このような方は「給与を上がらない際の2つの対策①:転職する」がおすすめです!
以上が「年収が上がらない5つの理由」になります。
給与が上がらない際の2つの対策
続いて、年収が上がらない際の対策について次の2つをご紹介します。
- 転職する
- 組織の昇進レールから外れる
給与が上がらない際の2つの対策①:転職する
多少のリスクを取っても年収を上げたい方におすすめ!
私の経験では、年収を上げるだけであれば転職する方が可能性は高くなります。
しかし、デメリットは「今の慣れている仕事を離れなければいけないこと」と当たり前ですが「転職活動を行わなければいけないこと」が挙げられます。
このデメリットを受け入れることができるのであれば、今すぐにでも転職活動を始めてください!
私は転職エージェントの方に相談しながら転職活動を進めました。過去に2度転職を経験していますが、独自で応募するよりも何倍も効率よく多くの求人を見ることができるため、これから転職活動を始める方にも転職エージェントをうまく利用しつつ、効率的に転職活動を進めることをおすすめします。
下記の記事で、年代別・目的別におすすめの転職エージェントをご紹介しておりますので、ご参考にしてみてください。(大手転職エージェントを中心に紹介しているため、どれを利用されても失敗する確率は低いです。)
【20代向け】実際に利用して良かったおすすめの転職サイトと転職エージェント
【第二新卒向け】実際に利用して良かったおすすめの転職サイトと転職エージェント
【30代向け】年収/スキルアップを狙えるおすすめの転職サイトと転職エージェント
給与が上がらない際の2つの対策②:組織の昇進レールから外れる
リスクを取らず年収を上げたい方におすすめ!
転職に比べて時間はかかりますが、「今の仕事を続けたい」方におすすめです。
仕事を変えるのではなく、働き方を少し変えることで給与上がらない問題を解消することができます。
方法に関しては、給与が上がらない原因を自身の行動で解消できることから始め、続けることが大切になってきます。特に効果のある行動が次の2つになります。
- 積極的にいろんな人とコミュニケーションをとる
- 給与アップを依頼する
まずは顔を広くするための行動をとってみてください。
いきなり顔を広くすると言われても難しいと思いますので、まずは困っている人を見かけた時にそれが自分で対処できるか判断してください。
もし、自分で対処できる問題であれば勇気を出して、その人を助けましょう!
こういう行動は1回目が一番勇気がいりますので、頑張ってください。
そして、対処できない問題に対してはスルーでOKです。自分で対処できないのに変に頭を突っ込むと問題を複雑にするだけですので、対処できる人に任せてしまいましょう!
仕事上で困りごとがあり助けてもらって嫌な気持ちになる人はほとんどいませんので、「嫌われたらどうしよう…」などは考えずトライしてみてください。
このような行動を社内で意識することで、徐々に顔は広くなり、しかも周りの人からポジティブな目で見られるようになります。この意識を持ちつつ上司やチームのメンバーと仕事をすることで自然と評価が上がってきますので、これが給与をアップにつながります。
また、対応できる範囲が増えると次は他チームと一緒に仕事をすることになります。この時に顔が広いとお互いに知っている状態から仕事が始まりますので、コミュニケーションを取りつつ円滑に仕事を進めることができます。そして、この働き方も近くで見ている評価者にとってプラスになりますので、給与がさらにアップする可能性があります。
続いて、評価者である上司に直接「給与アップ」を交渉してみてください。
「そんな交渉するだけで本当にアップしてもらえるはずなんてないでしょ?」
そう思う方も多いと思いますが、評価制度が曖昧な企業にとって、昇進する意欲のある方の方がスキル・実績に関係なく昇進されやすい傾向にあります。
理由は、評価する人も人間であるため、情が入り「ここまで言い続けてるから今年は給与を上げてあげるか」となります。
メリットデメリットは多々ありますが、これが日本企業の実情であるため、給与を上げたいと思っている方に転職ではなく、今の仕事で給与を上げたいと考えている方はこの2つの方法を実践してみてください。
さいごに:給与が上がらない際はプロと一緒にキャリアを見直すことが大事!
この記事の前半部分では、なぜ給与が上がらないのか個人的な観点と組織的な観点から「給与が上がらない5つの理由」をご紹介し、後半部分では実際に私が行動して「給与を上がらない際の2つの対策」についてご紹介しました。
まとめますと、給与が上がらない5つの理由は次の通りです。
- 評価制度が曖昧
- 上司に嫌われている
- 年功序列
- 会社の業績が上がらない
- 平均年収が低い
そして、給与が上がらない際の2つの対策は次の通りです。
- 転職する
- 組織の昇進レールから外れる
最後に、定期的に転職エージェントの方と次のことを相談(見直し)することをおすすめします。
- 今後のキャリア
- 市場価値の認識
- 企業の動向
保険と同じくその時の業界・経済の動向によりご自身の市場価値やキャリアが多少なりとも変わってきます。
そのため、転職をしないとしても2年に1回程度は転職エージェントに登録して色々と相談することで、社外の情報を収集し社会の方向性と自身のビジョンに大きなずれがないか確認する必要があります。
このように転職せずキャリアを相談するだけの場合は「リクルートエージェント」がおすすめです。
公式HP内で相談のみでもOKと記載があるので、ほかの転職エージェントに比べて転職活動を促すプレッシャーが少ない点がメリットになります。
私も転職で人生が変わったといっても過言ではございませんので、給与が上がらないことに不満を持っている方にとってこの記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです!
今後も転職に関する情報を積極的に発信して参りますので、興味のありそうなタイトルがありましたらぜひご覧になってください!
それでは!