この記事でお伝えしたいこと
給与を転職理由にすることは全く問題ない
むしろ積極的に交渉すべき
- 転職理由が給与って面接官にあまり良い印象を与えないのではないか?
- そもそも給与が理由で転職していいのかな?
コロナ渦において、給与がカットされた方も多いのではないでしょうか。また、その影響もあり給与を転職理由にすることに不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身、給与アップを転職理由に2回目の転職を行いましたので、その当時の経験を基に、給与アップを転職理由とするメリットといくつかの確認事項についてご紹介します。
私の結論は次の通りです。
- 転職理由が『給与』であることは強み
- 上手に交渉して給与アップを勝ち取ろう!
この後の章で詳しく解説したします。
今回の記事は次のようなお悩みをお持ちの方に向けて発信しております。
- コロナ渦において給与がカットされ、転職を考えるようになった
- 給与アップを目的とした転職活動が初めての方
私の転職歴は次の通りです。
- 現在、IT企業に勤めている社会人5年目
- 過去に2度の転職を経験
- 1度目はスキル、2度目は年収アップを実現
- 今までに利用した転職エージェントは計10社
- 現在は外資系コンサル企業の現役SE
- 転職理由を給与にするメリット
- さりげなく給与アップを交渉する方法
- 条件提示の際の確認点(超重要)
本記事を読み行動することで得られるメリット
- 自分の市場価値が明確になる
- 今後のビジョンがみえる
- 転職先で給与アップが見込める
行動しないことによるデメリット
- 給与アップを伝えないと転職先で給与が下がってしまう可能性がある
転職理由を給与にするメリット
転職理由を給与にするメリットは次の3つになります。
- 転職後の給与が上がる
- 自分の市場価値を把握することができる
- 会社に搾取されない働き方が実現できる
転職後の給与が上がる
これが1番のメリットになります。
給与アップを転職理由にすることで確実に給与はアップします。理由は選考する企業側から考えても年収アップを目的としているのに、応募者の年収を満たさず内定を出すことがほとんどないからです。
※ただし、提示される給与の種類に相違がないか確認が必要です。(詳しくは『条件提示の際の確認点(超重要)』章で説明)
また、お金を仕事のモチベーションにすることについて世の中では罪悪感を持つ人が多いですが、世の中には生きるために働いている人がほとんどであり、ここ10年の転職理由でも常に上位にランクインしていますので、給与アップを転職理由にすること自体、全く問題ございません。
自分の市場価値を把握することができる
給与アップを転職理由とする際にまずは正確な給与水準(市場価値)を知る必要があります。
確認方法は主に2つあり、1つ目の「転職エージェントに相談する」方がより正確な市場価値が把握できます。
- 転職エージェントに相談する
- WEB上で実施可能な年収査定を行う
市場価値が把握できるメリットとしては、転職活動に利用できるだけでなくその先のビジョンを明確にすることができます。
例えば、現在の市場価値が600万円であり、ライフステージの変化により5年後に年収800万円に到達したい場合、200万円を埋めるためのスキルを各求人を比較することで明確になります。
600万円の求人では主に「技術力、英語力」が必要なのに対し800万円の求人では「マネジメント力、コミュニケーション力」が求められているとすると、600万円の求人に転職後、「マネジメント力、コミュニケーション力」を身につけるな働き方を意識することで将来的に市場価値が800万円にアップすることができます。
このように目先の転職活動だけでなく、市場価値を知ることは将来的なビジョンを明確にすることができますので、「すぐに転職する!」という方でなくても、市場価値を知るメリットはございます。
dodaの年収査定が1番簡単でスピーディーに診断できますので、ご興味がございましたら試しに査定してみてください!
【※登録不要】dodaの年収査定はこちらのURLから
会社に搾取されない働き方が実現できる
会社で働いていて次のようなことを感じた経験はございますでしょうか?
「なんであの人はあんなに給与をもらっているのだろう?」
「なんであの人はスキルがあるのに給与が低いんだろう?」
おそらく社会人2年目以上の方であれば、誰でもが経験あることだと思います。では、なぜこのようなことが起こっているのかと言いますと、次の2つの要素が挙げられます。
- 評価が適切に行われていない
- 日系企業は特に年功序列
「評価が適切に行われていない」に関して、評価する側も人間であり評価者を常に見ているわけではないため、完璧に評価しろと言われてもなかなか難しいのが現状です。
また、小学生からパソコンに触れていた世代が就職し始めており、40代で社会人経験が20年以上ある人よりも圧倒的に優秀な人が多くなってきております。ただし給与は40代の人の方が新卒で入った人よりも2~3倍高い状態のため、このような年功序列に嫌気がさしている方もいるでしょう。
「正当に評価されない」、「年功序列により安い給与で働いている」方は非常にもったいないです。私の考えでは、すぐにでも転職活動を行い正当に評価してくれる企業で市場価値と乖離が少ない給与をもらった方がいいです。そうしなければ、徐々に仕事のモチベーションが下がり、せっかくスキルがあるのにも関わらずもらっている年収程度の働きしかできなくなるからです。
ちなみに、私はいま社会人5年目ですが社会人3年目の人に年収で抜かれているので、恥ずかしながらかなり正当に評価される会社だと思います・・・(笑)
さりげなく給与アップを交渉する方法
市場価値を既に把握できた前提で、さりげなく給与アップを交渉する方法をご説明します。
- 面接での希望年収は自分の市場価値に50-100万円上乗せした給与を回答する
- 給与の値下げには応じない
- 市場価値と現在の収入に乖離があることを伝える
面接での希望年収は自分の市場価値に50-100万円上乗せした給与を回答する
転職エージェントとの面談の場や、中途採用面接の場で希望年収を必ず聞かれます。
この際に、市場価値に50-100万を上乗せした金額を回答するようにしてみてください。このメリットは「少し背伸び」することにより自身が成長できるチャンスが限りなく増えるからです。
例えば、市場価値と同額の給与を希望年収とした場合、与えられる仕事はいまの自分にできることだけになり、ステップアップの機会は仕事である程度の成果が出せたときになります。対して、市場価値に50-100万円を上乗せすると、与えられる仕事は自分のスキル+αのスキルが必要になるため、いやでもスキルをアップせざるを得なくなります。そして、気付いたらスキルが上がっている状態のため、次のような複数の選択肢から自分のキャリアを選択することができるようになります。
- 転職してもよし。
- その会社でステップアップしてもよし。
- 独立してもよし。
将来的な選択肢を増やすために、希望年収は市場価値に50-100万円上乗せした金額を回答するようにしてみてください!
ご参考になるかわかりませんが、私が年収250万円アップさせたときの転職体験談になります。
給与の値下げには応じない
こちらも市場価値を把握できたことが前提になっております。
希望年収は市場価値に50-100万円上乗せした金額を回答するようにお伝えしましたが、転職エージェントや面接官から年収の値下げを交渉された際は必ず断りましょう。
例えば、「頑張れば1年後に希望の年収に到達できる。」、「年収を下げれば、もっとあなたにぴったりの企業を紹介できる。」など言われるかもしれませんが、全て無視で構いません。
ここでキッパリと断れるようであればあなたの転職は90%以上成功します。しかし、ここで気持ちが揺らいでしまうようであれば1年後に「転職失敗したな・・・」と感じてしまう確率が高くなってしまいます。
この理由は、転職エージェントも企業も基本的に自分のことしか考えていないため、「もう少し安い給料で働いてほしい。1年後はあまり成果が出なかったから、まだ給与アップできないと言おう」、「希望年収を下げれば内定が出やすい企業が多く、内定が出れば私(転職エージェント)の評価が上がるから、とにかく希望年収を下げてほしいなぁ。」といった本音が隠れています。
そのため、給与の値下げに応じたら損しかしないので、転職エージェントや面接官から値下げを交渉されたとしても、断固拒否するようにしてください。(年収ダウンを断られたから内定を出さない企業は、もともと昇進や給与アップさせるつもりがないので、無視して構いません。)
市場価値と現在の収入に乖離があることを伝える
転職理由を給与にする場合、きちんと客観的な理由を明確にしましょう。
例えば、次の2つではどちらの方が説得力があるでしょうか?
業務経験が○年あり現在の給与は△△円です。
業務経験が○年あり、業務では主に△△業務を担当していました。そして、業務経験を通じて□□資格を取得し、現在の給与が△△円です。
情報量の多さからみても明らかですが、2つ目の方が説得力がありますよね。特に実績とスキルを明確にして現在の給与を提示してあげると市場価値とどのくらい乖離があるのか伝わりやすくなります。
また、客観的に説明できないと「正当な理由がないのにも関わらず給与アップしたい・・・の?」と返ってマイナスな評価に繋がってしまう恐れがございます。
条件面談の際の確認事項(超重要)
ここが本記事での超重要な内容になります!
ここの確認事項をあやふやにすると1年後の源泉徴収で痛い目を見るので、必ず確認するように心がけてください。
「条件面談」とは内定が出た後に企業と行われる面談のことを言います。
条件面談では給与・福利厚生など業務以外のことを話し合い、問題なければ内定が確定します。(このフェーズは面接ではありませんので、こちらが評価されることはございません。)
このときに提示される給与について、主に3パターンの方法で紹介されます。
- 残業なし賞与なし年収(額面)
- 残業込み賞与込み年収(額面)
- 残業なし月収(額面)
それぞれ、全く給与が異なりますので注意が必要です。
条件面談に臨む前に、希望の手取り月収を明確にしておきましょう!
希望の手取り月収が把握できれば、そこから転職エージェントやネットに頼り額面の年収を算出できます。手取り月収から明確にする理由は、額面の年収や月収では実際に手元に残る手取りの少なさにショックを受けることが多々あるからです。(よほど簿記や会計の知識に精通している人は別として・・・)
例えば、額面年収450万円は手取り年収350万円程度になり、手取り月収29万円(額面月収は37万円)程度になります。
そのため、手取りの月収から希望の年収を逆算するとより手元に残る給与がイメージしやすくなります。このときに変動率の大きいボーナス(賞与)は計算から除外するようにしてください。
さいごに:会社員では時間が増えない
この記事では給与アップを転職理由とすることに不安を持っている方に向けて、給与アップを転職理由にするメリットといくつかの確認事項をご紹介しました。
私の結論は次のとおりです。
- 転職理由が『給与』であることは強み
- 上手に交渉して給与アップを勝ち取ろう!
転職理由を給与にするメリットは次の3つになります。
- 転職後の給与が上がる
- 自分の市場価値を把握することができる
- 会社に搾取されない働き方が実現できる
そして、さりげなく給与アップを交渉する方法をご説明します。
- 面接での希望年収は自分の市場価値に50-100万円上乗せした給与を回答する
- 給与の値下げには応じない
- 市場価値と現在の収入に乖離があることを伝える
最後に、条件面談では提示された給与の種類(額面 または 手取りなど)に注意する必要性についてご紹介しました。
私も含め、今より多くのお金を手にしてより自由に暮らしたい!という方は世の中に多いのではないでしょうか?
この1年以上、お金の勉強をして分かったこととして、「会社員ではお金持ちにはなれない」ということです。ショックを受けた方は申し訳ございません(^^;
理由は、会社員では労働によって得られた収入のみで全ての支出をする必要があり、会社員を続けているうちはこのスパイラルから抜け出せない。そして、給与が上がれば支出も責任も増え、残業時間も増える。どんどん自由に使える時間がなくなってきます。
これは普遍的に事実のため、どうやってもあらがえない問題になります。
その解決策はこちらの有名なこちらの本に書いておりますので、興味がございましたらぜひ読んでみてください(^ ^)
どうしても転職理由が思いつかないようでしたら転職エージェントにご登録いただき、キャリアアドバイザーに相談に乗ってもらうこともおすすめです。ポイントは1人のキャリアドバイザーに意見を聞くのではなく、必ず複数のキャリアアドバイザーに意見を求めるようにしてください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。この記事が転職活動で苦労している方にとって少しでも参考になれば嬉しい限りです。
今後も転職に関する情報を積極的に発信して参りますので、興味のありそうなタイトルがありましたらぜひご覧になってください!
それでは!